2018年12月4日、JR東日本が発表した山手線と京浜東北線の新駅名「高輪ゲートウェイ駅」。

2014年にプロジェクトがスタート

「品川新駅(仮称)プロジェクト」としてスタートした高輪ゲートウェイ駅が計画されたのは2014年6月。開催まで6年に迫っていた2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催にあわせて暫定開業させる計画を発表していて、今回決まった新駅名は今年6月30日までウェブサイト上で募集していた。山手線に新駅が誕生するのは1971年の西日暮里駅以来で50番目の駅となる。

高輪ゲートウェイ駅の場所

新駅の建設が行われたのは田町駅から1.3km、品川駅から0.9km離れた東京都港区港南二丁目10-145(一部は10-247)の場所。以下の地図で分かるように都営地下鉄・京浜急行電鉄の泉岳寺駅と隣接している。

出典:JR東日本「品川開発プロジェクトにおける品川新駅(仮称)の概要について」

デザインは「和の大家」として知られる隈研吾

駅舎デザインを担当するのは建築家の隈研吾。五輪を控えて建設中の新国立競技場のほか、リニューアルした日本橋三越本店や浅草文化観光センター、サントリー美術館、根津美術館などを手がけた日本を代表する巨匠である。

隈研吾建築都市設計事務所

JR東日本が発表した資料によれば、折り紙を模した「大屋根」が高輪ゲートウェイ駅の特徴となっており、駅舎内は外を眺めることのできる巨大なガラス張り。

超大規模開発!高輪ゲートウェイ駅で周囲はこう変わる

2018年1月24日、JR東日本が発表した「JR品川車両基地跡地開発(第Ⅰ期)」によれば、高輪ゲートウェイ駅周辺を1街区~6街区まで設定し、第Ⅰ期として1街区から4街区を開発。

出典:JR東日本「JR品川車両基地跡地開発(第Ⅰ期)に係る環境影響評価手続きの着手について」

 

これら第Ⅰ期として開発される地域は超大規模で、
1街区は「地上44階、地下4階、高さ約175m、敷地約1万1900㎡、延べ約15万5000㎡」。
2街区は「地上5階、地下3階、高さ約45m、敷地約8100㎡、延べ約3万1000㎡」。
3街区は「地上30階、地下5階、高さ約170m、敷地約1万3300㎡、延べ約20万9000㎡」。
4街区は「地上29階、地下3階、高さ約165m、敷地約3万5600㎡、延べ約46万㎡」
となり、総敷地面積は約6.89haに及ぶ延べ約85万5000㎡のスペース。

約1000戸のタワーマンションの建設が1街区に予定されているほか、複合商業施設を3街区と4街区に建設。4街区には高級ホテルが建設されるという。

当然ながら想定されるのがタワーマンションの入居を巡る争奪戦。「10億円マンション」が高輪ゲートウェイ駅周辺に複数誕生するとも見られていて、近隣地域のセレブ化が進むと見られている。

また近隣に一大商業地域が誕生することにより、品川・田町の飲食業者のなかでは「客を持っていかれるのでは」と警戒心も高まっている。新宿、渋谷、六本木、銀座といった地域からも“高輪ゲートウェイ周辺派”に鞍替えする消費者が大量発生するのは間違いない。

駅名が高輪ゲートウェイ駅に決まり、いよいよ全貌が見えつつある「品川新駅プロジェクト」。2020年の暫定開業、2024年の正式開業まで目が離せない。

(文・もよスタ編集部)